3K、向き合ってみると・・・・ [ものの見方・考え方]

3K = きつい、汚い、危険

仕事を選ぶ場合に、3Kを避けるようになって久しい。
しかし、私たちの祖先は、農地を開墾し、海原で漁をし、
また、山深い地域では、山菜取りや炭焼き、狩猟など、厳しい生活をしてきた。
飢饉に見舞われては、命をつなぐことに苦しんできた。
間引き、身売り、姥捨て、等々という言葉がその厳しさを物語っている。

近代になってからも、蒸気機関車の罐焚きを思い浮かべるまでも無く、
織機工場、製鉄所、トンネルや橋の建設現場、など。
   男性が、肉体労働で汗まみれになって国を築いてきた。
また、そんな多数の労働者に食事など、裏方の支援をした女性も、
気の遠くなる量の食べ物の用意や、掃除・洗濯に汗を流した。

高級料亭の料理人だって、今で言う、3Kに違いない。

   ところで、3Kを避けようとして、何が築けるのだろうか?

今、そういう仕事を、担っているのが外国から来た人達である。
嘗ての日本がそうだったように、これから飛躍するだろう国の人達。
体全体で体当たりして仕事を覚え、自分の人生を築いて行こうとしている。

そんな、現場で、
  日本の超エリート、2、3ヶ国語が話せるような若者が、
  3Kに体当たりをして、仕事をマスターして行くという。
    そういう若者も居る、ということだ。

国にとっても、個人にとっても、
  大きく飛躍する前には、体当たりの時代が必要なのである。

日本は、国としては成長期を終えて、円熟期に入っている。
その円熟期を担う立場の人達は、それなりの道を歩んでいる。
しかし、自分の力で、自分の人生の成長期を開拓しようとする人は、
自ら選んで、スタート地点を体験して学習しようとする。

最先端の科学技術だって、泊り込みで研究し、危険な実験もする。
生物を研究する場などでは、綺麗ごとだけでは済まない。


誰が言い出したか知らないけど、
   人が言う、「そんなの、イヤだよね」、という囁きに支配されて善いのか。

この仕事は、こういう点が自分には向いていない。
そういう、具体的な確認をしてみよう。

何がしたいのか、何が好きか、という漠然とした考え方よりも役に立つだろう。


家庭生活だって、ほんの少し前までは、3Kだったのだ。
  掃除、洗濯、炊事、子育て、・・・・
朝は、お湯を沸かすことから始まっていた。
冷たい水を使い、練炭に火をおこして、朝食を用意していたのだ。
炊事だって、お風呂だって、薪割りをして、煙の相手をして火を扱った。

そういう生活の中から、現在の便利な家電製品が工夫されてきたのである。

これからの時代、どんな工夫を仕事に生かして行くか。
それを考えるのは、体験の中から湧き出る実感に基づいた情熱、である。

体験に体当たりできる若い間に、汗を流せ! 
その中から、3Kをカバーできる工夫を考えて行けば、新しい道が開ける。
   そう思うのだけど、ね・・・・。
タグ:3K
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