自分を知る/感情を温める [仕事に就くために]

自分の今までを振り返り、色んな出来事を書き出してきた。
書くという行為は、事実を言葉に置き換える、と言うことである。
言葉に置き換える作業が、事実を確かめる、という働きを促している。

自分の人生の節々を、
   ① 事実として確かめることが出来、
   ② 言葉にして記憶に納めることが可能となった。

ここで、山場を迎える。
人として一番大切なこと、= 気持ちを大切に受け入れる、のである。

それぞれの記憶は、感情と共に思い出される。
善し悪しは別にして、人生を彩っている感情を、そっと抱きかかえてみよう。

  やった!  という記憶は、感情と向き合うことで、もっと温かくなれる。

反対に、残念な記憶、悔しい記憶は、そっと包み込むことで、
  かつての自分を許容し、新しい自分への一歩をそっと導いてくれる。


今までの自分を言語化してみたのは、自分を受け入れるためだった、のである。

自分を受け入れる、と簡単にいう人も居る。
しかし、受け入れる自分の姿がはっきりしなければ、幻を相手にすることになる。
在りのままの自分をしっかり自覚して、つまり、言語化して、
そして、今までの自分の全てを、ゆっくりと、温かく、そっと受け入れるのである。

  辛かったなぁ、しんどかったなぁ、悔しかったなぁ、悲しかったなぁ、・・・・

こんなことがあった、と言語化できた時点で、もう、向き合う力は得ているのだ。
あの時は・・・・、というように、かつての自分を、静かに、丁寧に包んでやろう。
そう、今はもう、あの時ではないのだ。
かつての自分を、今の自分が包み温めることで、自分の成長が実感できるだろう。

自分が悪かったとか、ああすれば良かったとか、考えるのは止そう。
なぜ、どうして、という後悔も横に置いておこう。  (別の機会の仕事だ)
兎に角、正直に、在りのままの あの時の気持ち を、黙って抱きしめよう。

小さな子供が、怯えて泣いていたら、しっかりと抱きしめてやるだろう。
かつての小さな子供、怯えて泣いていた子供である自分を、しっかりと抱きしめよう。
もう怖がらなくて良いからね、と耳元で言い聞かせよう。



かつての自分の気持ちを、今の自分が優しく受け止めることが出来れば、
これからの、どんな気持ちも、その後で自分自身で癒すことが出来る、のである。
そして、その自分の経験を受け入れ、温める力は、
  自分自身が、時と共に成長している、という実感となり、自信になる。

自分の感情から目を背ける必要が無くなれば、
  周囲の人に対しても、寛容な接し方が出来るようになる。
人に優しくしなさい、なんて口で言うだけでは無理なのだ。
自分自身に優しく為れなければ、人に優しくなんて出来ないのだから。

在りのままの自分の感情を、まっすぐに、優しく温かく包み込もう。
在りのままの自分と真っ直ぐに向き合う習慣が出来れば、
  どんな面接だって、在りのままの自分を正直に見せることが出来る。
隠す必要が無いから、面接場面でも素直に対応できる。
知らないことは知らない。
出来ないことは出来ない。
だけど、知る努力、出来るようになる努力は惜しまない、と主張すればよい。


コミュニケーション能力、と言うのは、上手に言葉を並べることではない。
自分の本音を述べて、相手の本音を引き出す、という能力。
そんな風に考えれば、
   自分自身の感情と向き合える人間だけに出来ること、では無いだろうか。


自分を知る、とは、自分の感情を知り、その感情を大切に扱えること。
かつての感情を見つめる、という時、今の感情は静かで温かい。
瞬間、瞬間の感情が、大きな流れとして気持ちを彩る。
自分の人生を歩いた足跡のように、
  事実としての経験を手がかりに、感情と冷静に向き合う力を養おう。


感情とは、ある場面で、瞬間に沸き起こる反応である。
  動物としての生存本能が、危険に近寄るな、と教える様な働き、と言える。

これに対して、気持ち、という時は、内面から湧き上がる実感が伴う。
そんな風に、言葉を使い分けて考えてみると、次のように表現できそうである。

  感情で泣いている子供を、大人の冷静な気持ちで温めてやる、と。



・・・・ 余談: ゆっくりと前に進もう ・・・・

人は何歳になっても子供である。
より成長するために、自分自身を温かく見守ろうではないか。
かつての自分を振り返る時には、少し大人になった今の自分を頼りにしよう。
今日の自分を持て余したら、明日の自分に期待しよう。

  時間が癒してくれる、と昔の人は言いました。

そう、時間を信じて、今日出来ないことは、ちょっと横に置いておこう。
今日は、今日出来ることから取り組もう。
そうしている内に、かつて出来なかったことが、出来るようになっている。
歳をとるのも良いもんだ、なんて気持ちになれたら、生きるのも楽になる。

昨日よりも今日、が無理なら、去年より今年。
去年の今頃の自分と、今の自分を比べてみれば、1年間の成長が見える。
どんなに小さいことでも良いから、成長の証を見付けよう。
1年が無理なら、2年だって、3年だって、人それぞれでOK.
兎に角、諦めないで、在りのままの自分を温かく認めよう。
自分自身を諦めない限り、温められた身体は成長するのである。
  小さい一歩、一歩を続けよう。

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